* 4月日記 *
某日 今日は掃除をしよう。と思いつつ、だらだら。一歩も外に出なかった。借りといた「さまよう魂」というビデオをみる。これは「乙女の祈り」が大好きで、「指輪物語」でメジャーになったピーター・ジャクソン監督作。壁紙の奥にひそむ幽霊の描写とか、彼らしくて、みんなにお勧めできないが、いい映画だった。

某日 昨日、つぶれたけど、今日は遊ぶ。谷中の「つつじまつり」に。でも、もうつつじはほとんど咲いてなかった。すごく咲いてて混んでるのなら仕方ないけど、咲いてないのに混んでるのは疲れるだけ。お気に入りの朝倉彫塑館に行くと、ここは空いてた。屋上は薔薇がちょっと咲いてたし、ゆっくりできたのだった。お蕎麦を食べてから、今度は六義園へ。初めての場所だったけど、鴉の多さにびっくり。静寂も鴉の声によって破られる。鴉がなる木みたいに、鴉鈴なりの木はあるし。すぐ出てしまい、巣鴨まで歩いた。ここから都電に乗って、池袋。今日はすごく歩いたなぁ。

某日 仕事。その後、遊ぼうという予定がなきにしもあらずだったが、やはりつぶれた。

某日 昨日の試写会は世界先行だったらしい。もちろん日本では一回目。ワイドショー見てたら、やっぱりあの姉妹が・・・。夕方、妹のところに行く。私が手に何か持って、元ちゃんに「ちょうだい」と言うと、「もとの」と全部テーブルの下にしまう。なぜ、私をいつもからかうんだろう。すっごい年が違うのに。

某日 今日は待ちに待った「スパイダーマン」の試写の日。有楽町のあの船の形の中のホール。4時過ぎに指定席券に交換したうえで、7時上映というスタイル。同行の映画の友は仕事で後からくるので、私が交換しておくこととなる。その後、プランタン銀座の着物売り場でぷらぷら。いい柄と思っても、それが自分に似合うのかは別。洋服って、好きな色、好きなコーディネートで着ればそれなりに決まるのだが和服はそういうわけにいかないから深くて、面白い。しかし、マオカラーのチュニック着て、全体が黒い女に店員さんは声をかけてくれないのであった。その方が楽だけどね。映画が始まって、「うわっ、非常口のまん前だ」と気づく。画面が明るく感じられるぞー。でも、映画はとってもよかった。ウィレム・デフォー目当てに行って、彼は途中でグリーンゴブリンという怪物になってしまう。だから、前半だけ、デフォー様だと思っていたら、生身も最後まで出てくる。苦悩するデフォーの姿が素晴らしい。特に鏡の前で、人間のデフォーが鏡に映った自分(姿は人間だが、心は悪の化身のグリーンゴブリン)と対話するところが秀逸。終わった後、ヴァンパイア・カフェに行ってみたけど、満員で、やはり銀座のバーで軽く飲む。

某日 仕事の後、いったん帰って、また地下鉄に乗って打ち合わせに。帰ってきて、昨日、慈庵に置いてった洋服や靴を取りに行かなきゃ、と思う。すると、常連から電話がかかってきて、昨日の着物を見なかったのは残念だから、今日も着物を着てくればという電話がある。それで、自分で着て、初めて家から外出した。しかし、行ったのが神楽坂だから、着物にまだ慣れてないバイトの人とか思われてたりして。雅子ちゃんにちゃんと着ていると言われていい気になってしまうのである。みんなが帰ってから洋服に着替えて、着物の入ったボストンバックを持ち、雅子ちゃんと歩いて帰った。

某日 仕事を休んで着物の勉強会。なかなか面白かった。でも……。予期していたが、うーん。私は打ち合わせがあったので中座する。その後、資料を作って、神保町で打ち合わせ。相手が次の待ち合わせまで時間があるというので、1時間ばかり居酒屋でビール。4時からこれかい。でも、店内には男の人が結構いる。こういうとこって、私も行きたいけど、女だからな。そういうのを気取ってると思われてもいやだし、気にして飲むのもいやだし。女で一人、ぼうっと飲みたい酒飲みはなかなか居場所がない。いったん帰って、着物道具を持って慈庵へ。着物勉強会で、着物を着て外を歩きたい気持ちが強くなってしまったのだ。慈庵で着替えてから、飲酒。店に来た常連さんが驚いて面白い。友達から誘いがあったので、高田馬場まで行くことに。電話で「着物だよ」と言うと、「えー、二丁目のママだ〜」と言うので、「だったら、遠くから見て、嫌なら帰れば。でも、テレクラみたい」と一人突っ込みを入れる。友人は私を見て帰らなかったが、その後、イタリアンを食べながら、「着物着たいなら髪伸ばさなきゃ」と言う。ああー。この人に何度、こう言われたやら。ショートは着物駄目なの? それに、私は着たいものを着たいのだ。いろいろあって、今日は疲れた。でも、初めて履いた下駄が、すごく歩いたのに全然痛くならなくってびっくり。さすが、職人の技だ。

某日 バイトの後、髪を切る。どうしても短くしてしまう私。長いのは似合わないし、手入れがつらいし、実はちょっと天然パーマで伸びてくると片側の髪だけうねってきてしまうのである。夕方、着物の先生たちと飲み会。おじさん達も合流して、7人で飲んだ。これだけ大人数と飲んだのは久しぶり。御徒町の普通の飲み屋さんなので、とっても男性客が多かった。とっても料理の品数が多くて、おいしい。おまけに焼酎をロックでガンガン飲んでしまった。明日は着物の授業なのに……。でも、着付けでなく勉強会なので、なんとか持ちこたえるだろう。

某日 夕方、雅子ちゃんと上野で待ち合わせ。今日は私たちが大好きな三遊亭新潟改め白鳥くんが鈴本演芸場で初トリをとるのだ。鈴乃屋で待ち合わせして、軽く着物を見た後、藪でお蕎麦。当然のごとく日本酒を冷で一合。私はざるではなく、泡立てた卵が冷たいお蕎麦にのっているここの名物のお蕎麦を食べた。でも、卵のコクが私には重く感じられた。焼いた卵は好きだけど、生卵好きじゃないしな。子供の頃、妹はいつもご飯に卵をかけていたけど、私はしてなかったし。その後、鈴乃屋のビルの喫茶店でお茶して、やっと落語へ。白鳥くんは新作の人で、こういうところでどんな噺をするのかと思ったら、いつもの通りで嬉しかった。その前に出た五楼亭玉の輔という人の新作は、キリスト教に入信した息子が、父親に切々とキリスト教を勧めるという話で、これも楽しい。奇術もヘンでよかったし、いい気分で帰宅したのであった。

某日 今日は根津のつつじ祭に行く約束をしていた。昨年、お気に入りの目玉指輪を買ったし、今年も何か面白いものがあるかも。電話がかかってきたのはもう夕方。昨年も夕方だったから、今年は昼間、つつじを見てみたい。なので、「今から出かけても、暗くなるから、一人で散歩に行く」と、ムッとしてしまう。ふう。

某日 友達が池袋にいるというので、池袋でご飯。一軒目、バーでマタドールを一杯。そのあと、いつも行列ができてるイタリアンに少し並んだけど、やっぱり断念して、立教大学側の地下のイタリアンへ。ゴルゴンゾーラとハチミツ、前菜、ウニのパスタなどを食べた。

某日 パソコンの件で電話があり、検査してみたが、故障がないとのこと。その時、環境がおかしくて、送って点検してみたら、何もなかったっていうのは結構あるそうだ。あんなに動揺したのに……。

某日 仕事は漢字間違えるヤツはやめたので、あまりムカつかない。でも、斜め後ろで指をポキポキ鳴らす男がいるので、いや。私、本当にあの音が生理的に駄目なのだ。やめてくれっていうわけにいかないしな。帰宅すると、『スパイダーマン』の試写状が当たり、郵送されてきていた。この映画には大好きなウィレム・デフォー様が出演しているのだ。夕方、友人が飯田橋にいたので、待ち合わせ。蕎麦屋で日本酒や卵焼きや蕎麦を食べた。

某日 年一度の配水管掃除。うちのマンションは毎月一度は何かがあるなぁ。夜、友達と会う約束だったので新宿まで歩く。お腹空いてたはずなのに、ビールを飲んだらなんか満足してしまった。

某日 今日は着物教室はお休み。母親から電話があって、東京に出るというので銀座で会う。東京のポールというパン屋にまた行ってしまった。今日はケーキを食べる。私は洋梨のタルトと白ワイン。ワインがccで表記されてて、100ccが400円、250ccが800円。こりゃ、250でしょうと注文しようとすると「昼間っからお酒飲むなんて」と母が非難する。昼間っていっても、4時なのに。「100ccってほんのちょっとだよ」と言ったけれど、結局パトロンの言うことに従う。サービスなのか、グラスが小さかったのか、結構量があるように見え、「ほらね」と母に言われる。夕方、慈庵に。雅子ちゃんがワインのサイトを見て、そこで試飲を申し込んだらしい。23歳のおにいちゃんがクーラーボックスに入ったドイツワインを持って登場。ドイツワインと聞いて、かなりガッカリ。私、お酒ならほとんどなんでも好きだけど、ドイツワインだけは……。だって甘いんだもん。でも、持ってきたワインの1本は、それとは違った味で、なかなかよかった。他の甘口より、これが安いとは。その後、友達と会い、軽くご飯を食べた。

某日 妹の家に行く。姪っ子はお風呂に入る時、裸になると、「はだかんぼう」と言うらしい。「いち」だった苺も「いちご」と言えるし。ディズニーの絵合わせ(ジグゾーパズルっていうより、この言い方が好き)をしてたので、「これは誰? 」とグーフィーを指したら、「ぐぅふぃいー」と言った。私、最近まで知らなかったぞ。ダンナさんの出張土産のうなぎパイをもらう。それもブランデーが入ってるやつ。これ、確か「夜のお菓子」じゃなくて、「真夜中のお菓子」ってキャッチコピーなんだよね。

某日 夕方、パソコンを梱包して宅急便で出す。修理って結構かかるんだろうか。夜、友人がパソコンを持ってやってくる。とりあえず、またネットなどは見られるようになった。

某日 土曜日の入力バイトは暇なはずだったが、今日はどこかから大量にデータがくるという。確かにたくさんで、打っても打ってもなくならない。でも、忙しいほうがいいんだけどね。あまりデータがない日は、空想してるしかないからなぁ。

某日 午後、『図書室の海』のインタヴューで恩田陸さんを取材。ジョナサン・キャロルの話をしたら、やはりお好きだと言っていたのでうれしかった。楽しい時間の後、いったん家に帰って、パソコンの件をやっつける。三菱電機に電話をすると、すぐ電話がつながったし、親切だった。念のため、リセットボタンを押して、もう一度再起動してみてほしいと言われ、やっぱり復活しないので、本体を送り、修理にどれぐらいかかるのか見積もってもらうことにする。たいしたものは入っていないのだが、趣味で書いたジェヴォーダンの獣外伝が入っている。まだ書きかけで、ラストまでアイデアを少しずつ書いている部分があるので、これはできれば残したい。夜、妹の家に行こうかと思ったが、疲れてしまって、来週行く旨、メールを送る。

某日 パソコン故障、今日こそなんとかしなくちゃ。アダプタの緑のランプもつかないことに気づき、アダプタの故障かも、とアダプタ持って新宿に。しかし、もう夕方で電機屋は混んでいる。何軒か行ってわかったのは、私が使っている三菱電機のパソコンは今はないもので、三菱電機は現在、パソコンは作っていないということ。こりゃ、ややこしいや。結局、何もできないまま疲れて帰る。私、こういうことにすごくストレスを感じるタイプなのだ。帰りに慈庵でぐちる。

某日 午後、ちょろちょろ原稿などを。電話がかかってきて別室に行き、戻ってくるとパソコンの画面が暗い。セーブされるほど長く電話してなかったはずだけど。再起動しても、やっぱり暗くて、カーソルすら見えない。これって壊れちゃったってこと? パソコンを借りてる友人にメールを出すが返答なし。今では月に何度かしか使わないマックで仕事する。

某日 今日は忙しいんだよな、と思いつつ仕事。その後、駅でパン食べながら電車を待ち、着付け教室へ。今日は留袖だが、私は持っていない。でも、冠婚葬祭は洋服で行くだろうからいいんだもん。かしこまった時のほうが、ドレスコード厳しそうだし。それから、高田馬場に戻って仕事の話。初対面だったのだが、とても楽しい人だった。おまけに、4時過ぎなのに、「白ワインでいい? 」とワインを出してくれるし。昼下がりの白ワインって好き。これが赤だと、なんか重いんだよね。それから、新宿へ。いつも出てくる友達が試写会に誘ってくれたのだ。待ち合わせの喫茶店にあたふたして行き、それでもお腹がすいていたので、「ケーキ食べる時間ある? 」とたずねてから、赤ワインのチーズケーキっていうのを頼んでみる。ウェイトレスが、「そちら、今日は売り切れで」と言うそばから、友人が、「そう、ないんですよ。私も注文したけど」。ウェイトレスを含め、三人で笑ってしまう。初めて行った喫茶店だったが、いい感じだった。スパークリングワインもあるし。新宿西口は、特にゆっくりする場所がないと思っていたが、今度はここにしよう。映画は「コラテラル・ダメージ」。「おかずはいるかな」といいながら友人と観てしまう邪なココロ。でも、黒ヘリぐらいで、生身の人間は・・・。話も最後、そこまでやられると、ホラーに思えてきてしまう。帰りはアイリッシュパブでギネス。また、例の話に興じてしまう。

某日 夕方、妹の家に行く。姪を寝かしつけつつ、妹も寝てしまったらしい。起こすのもしのびなかったので、置手紙をして帰った。

某日 友達と深大寺にお蕎麦を食べに行く。吉祥寺からバスに乗って15分。もうそこはめっきり武蔵野だ。深大寺麦酒は淡い茶色ので、私には軽い。そのあと、植物園に。暑いのはわかってても、温室に入る。だって睡蓮があるんだもん。大好きな花の1つ。白、濃いピンク、藤色・・・。いろいろな睡蓮が漂っていた。ここは薔薇もたくさん植わっている。薔薇の季節にまた訪れてみたい。ここから三鷹行きのバスに乗る。三鷹に到着すると友達が、小学校にもならない頃、ここからバスに乗って、団地に住んでるおばあちゃんのところに遊びに行っていたという。その団地を探してみると、まだバス停の名前として残っていた。そこで、行ってみることにして、バスに乗る。昭和30年代に建った公団だという。団地世代の私には懐かしい、小さな四角い建物が見えてくる。バスを降りて、友人は感慨にふけっていた。転落して、その時の怪我のせいで上の歯がへこむことになったブランコも、そのまま。もう、二度と来ないかもしれない場所。訪れたとしても、次は新しい建物になっているかもしれない。私もノスタルジックな気持ちになったのだった。

某日 友達が来た。昨日、つたやで借りたギャラクエを一緒に観た。

某日 妹にチケットをもらった「アメリカン・スウィートハート」の興行が今日までなので、新宿まで歩いて行き、観た。私、ジュリア・ロバーツとか出てくる映画って、ほとんど観たことない。しかし、この映画にはクリストファー・ウォーケン様が出ていたのである。天才映画監督という役で、爆弾犯ユナ・ボマーの小屋を買い取って、その中で映画の編集をしているという設定。そして、ジュリア・ロバーツたちがピンチになった時、ヘリで出来上がったフィルムを持って、やってくる。素敵! ウォーケン様をみただけで、私は満足。その後、妹の家に行って遊んだ。

某日 で、夕方まで寝たり、ぼうっとしたりしていた。夜は大丈夫なんだが、私はあまり徹夜する癖がない。雑誌のライターをちゃんとやっていた時も、徹夜はあまりない。

某日 ひさびさ、週刊誌の仕事で夜、働く。データ来たのが夜中の2時過ぎ。小ネタだが、14本ある。7時半までやったとして終わるかな。予想ペースで1時間2本がいいとこだ。でも、時間切れになりそうに。そこで、私は悪巧みを思いつく。「まだ、1度も仕事、病欠してないしなぁ」そこで会社に電話をし、急遽欠席。10時まで仕事した。

某日 忙しい火曜。着物教室へ。今日は二重太鼓の結び方。でも、私には必要ないかも。点検の時に、私の着物が崩れた感じなのは、なぜか、と先生が説明する。それは体型補正をちゃんとしてないからだという。肩に何もしてないので、鏡を見ると、確かに肩のところが薄っぺらい。その後、先生と生徒の一人の佐藤さんと飲みに行ったのだが、「本当は夜鷹の着方、って言いたかったけど、真面目な生徒さんもいるからねぇ」と先生。私的には夜鷹という言葉がツボにはまった。ところで、飲みに行ったのは、授業が終わったすぐ後。なんと4時ぐらいからだった。なかなか飲めるところがやってなくて探すのに苦労した。外がまだ明るいのに飲み始めるのって好き。3人で赤ワイン2・5本飲んだ。もっと飲みたい気分だったけど、先生が帰らなきゃならないので、8時台に解散。

某日 妹の家に遊びに行った。ダンナさんが早く帰ってきて、水菜とオリーブのサラダを作ってくれた。私がいるというので、麦酒をまとめ買いしてきてくれる。帰ってきて、着物の半襟をつけた。買った時に前もってついてたので、自分でつけるのは初めて。なんとかついたけど、やっぱり前の方がちゃんとしてる。